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古写真
溝端佳則氏の絵葉書コレクションです。明治37年~大正時代の玉津島周辺の様子です。 戦前の絵葉書は画像記録の少なかった時代の何気ない風景や風俗を切り取ってくれています。
明治44(1911)年8月に、大阪朝日新聞社主催の講演会で関西を巡った夏目漱石が宿泊しました(一番左の館)。この宿は小説『行人』に登場します。(大正初期)
エレベーターは、明治43(1910)年に望海楼が建てたもので、「明光台」といい、東洋一のエレベーターとして宣伝されました。(明治末)
不老橋は第10代紀州藩主徳川治宝の命によって架けられたアーチ型の石橋です。嘉永4(1851)年に完成しました。
望海楼の亭(ちん・休憩所)が3つ見えます。昭和2(1927)年開業の「不老館」はまだなく更地です。(大正末)
遠くに見える旭橋が路面電車を通すために木造から架け替えられている。(大正初期)
易者も座っておられます。
遠くの旭橋が木造のため、明治42(1909)年より以前に撮影された写真です。
玉津島神社大鳥居。茶屋があるので、少し後の時代のものです。
かつて玉津島神社境内には、奈良の春日大社から譲り受けた神鹿がいました。(大正末)
江戸時代から続く旅館でしたが、写真の本館も昭和62(1987)年に解体されました。明治34(1901)年、ロンドン以来交流があった南方熊楠と孫文が宴を催したことでも有名です。