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三十六歌仙

「歌仙」として崇敬された三十六人の像を描き、その詠歌を書き添えた絵額

三十六歌仙仙額

「歌仙」として崇敬された三十六人の像を描き、その詠歌を書き添えた絵額。
本品は、紀州藩御用絵師狩野興甫(かのう こうほ)の絵で、詠歌は当時の公家衆三六人が一点ずつ筆を執った。
公家衆の姓名・官職を書いた付札は、紀州藩の儒臣李梅渓(り ばいけい)の筆になる。
万治三年(1660)藩主徳川頼宣公(1602~71)が、歌仙殿(拝殿)を建て、その中に奉納したもの。
江戸時代前期の絵額の三十六歌仙絵としては、保存もよく、優品のうちに数えられる。

(和歌浦 玉津島神社 和歌山県立博物館)

  • 百人一首

    歌聖

    柿本人麿

    ほのぼのと あかしのうらの あさぎりに
    しまがくれゆく ふねをしぞおも

    古今和歌集―巻九、四〇九(羈旅歌)

    柿本人麿

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  • 百人一首

    紀貫之

    桜散さくらちる 下風したかぜは さむからで
    そらられぬ ゆきりける

    拾遺和歌集―巻一、六四(春)

    紀貫之

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  • 百人一首

    凡河内躬恒

    いづことも はるひかりは わかなくに
    まだみよしのの やまゆきふる

    後撰和歌集―巻一、一九(春上)

    凡河内躬恒

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  • 百人一首

    女流

    伊勢

    三輪みわやま いかにん 年経としふとも
    たづぬるひとも あらじとおもへば

    古今和歌集―巻十五、七八〇(恋歌五)

    伊勢

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  • 百人一首

    大伴家持

    はるに あさるきぎすの 妻恋つまごひ
    をのりかを ひとれつつ

    拾遺和歌集―巻一、二一(春)

    大伴家持

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  • 百人一首

    歌聖

    山部赤人

    わかうらに しおれば かた
    葦邊あしべをさして たづわた

    万葉集―卷六、九一九

    山部赤人

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  • 百人一首

    六歌仙

    在原業平朝臣

    世中よのなかに たえてさくらの なかりせば
    はるこころは のどけからまし

    古今和歌集―巻一、五三(春歌上)

    在原業平朝臣

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  • 百人一首

    六歌仙

    僧正遍昭

    たらちめは かゝれとしても むばたまの
    黒髪くろかみを でずやありけん

    後撰和歌集―巻十七、一二四〇(雑三)

    僧正遍昭

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  • 百人一首

    素性法師

    わたせば やなぎさくらを こきまぜて
    みやこぞはるの にしきなりける

    古今和歌集―巻一、五六(春歌上)

    素性法師

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  • 百人一首

    紀友則

    秋風あきかぜに はつかりがぞ きこゆなる
    がたまづさを かけてつらん

    古今和歌集―巻四、二〇七(秋歌上)

    紀友則

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  • 百人一首

    猿丸大夫

    奥山おくやまに 紅葉もみぢふみわけ 鹿しか
    こゑきくときぞ あきはかなしき

    古今和歌集―巻四、二一五(秋歌上)

    猿丸大夫

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  • 百人一首

    歌聖

    女流

    小野小町

    いろえて うつろふものは 世中よのなか
    ひとこころの はなにぞありける

    古今和歌集―巻十五、七九七(恋歌五)

    小野小町

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  • 百人一首

    兼輔朝臣

    ひとおやの こころやみに あらねども
    おもみちに まどひぬるかな

    後撰和歌集―巻十五、一一〇二(雑一)

    兼輔朝臣

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  • 百人一首

    中納言朝忠

    ことの えてしなくは 中ゝなかなか
    ひとをもをも うらみざらまし

    拾遺和歌集―巻十一、六七八(恋一)

    中納言朝忠

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  • 百人一首

    中納言敦忠

    ての のちこころに くらぶれば
    むかしものを おもはざりけり

    拾遺和歌集―巻十二、七一〇(恋二)

    中納言敦忠

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  •   

    藤原高光

    かくばかり へがたくゆる 世中よのなか
    うらやましくも すめるつきかな

    拾遺和歌集―巻八、四三五(雑上)

    藤原高光

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  •   

    源公忠朝臣

    ゆきやらで 山地やまぢらしつ 郭公ほととぎす
    いま一声ひとこゑの かまほしさに

    拾遺和歌集―巻二、一〇六(夏)

    源公忠朝臣

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  • 百人一首

    壬生忠岑

    晨明ありあけの つれなくえし わかれより
    暁許あかつきばかり うきものはなし

    古今和歌集―巻十三、六二五(恋歌三)

    壬生忠岑

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  • 女流

    斎宮女御

    ことに みね松風まつかぜ かよふらし
    いづれのをより 調しらべそめけん

    拾遺和歌集―巻八、四五一(雑上)

    斎宮女御

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  • 百人一首

    大中臣頼基朝臣

    一節ひとふしに 千世ちよをこめたる つゑなれば
    つくともつきじ きみよはひ

    拾遺和歌集巻五、二七六(賀)

    大中臣頼基朝臣

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  • 百人一首

    藤原敏行朝臣

    あききぬと にはさやかに えねども
    かぜのをとにぞ おどろかれぬる

    古今和歌集―巻四、一六九(秋歌上)

    藤原敏行朝臣

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  • 百人一首

    源重之

    かぜをいたみ いわうつなみの をのれのみ
    くだけてものを おもふころかな

    詞花和歌集―巻七、二一一(恋上)

    源重之

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  • 百人一首

    源宗于朝臣

    常磐ときはなる まつのみどりも はるくれば
    いまひとしほの いろまさりけり

    古今和歌集―巻一、二四(春歌上)

    源宗于朝臣

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  •   

    源信明朝臣

    あたらの つきはなとを おなじくは
    あはれらむ ひとせばや

    後撰和歌集―巻三、一〇三(春下)

    源信明朝臣

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  •   

    藤原清正

    あまつかぜ ふけゐのうらに ゐるたづ
    などか雲井くもゐに かへらざるべき

    新古今和歌集―巻一八、一七二三(雑歌下)

    藤原清正

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  •   

    源順

    みずおもに つきなみを かぞふれば
    今宵こよひあきの 最中もなかなりける

    拾遺和歌集―巻三、一七一(秋)

    源順

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  • 百人一首

    藤原興風

    契剣ちぎりけむ こころぞつらき 織女たなばた
    としにひとたび あふはあふかは

    古今和歌集―巻四、 一七八(秋歌上)

    藤原興風

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  • 百人一首

    清原元輔

    音無をとなしの かわとぞつゐに ながれける
    ことはで物思ものおもふ ひとなみだ

    拾遺和歌集―巻十二、七五〇(恋二)

    清原元輔

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  • 百人一首

    坂上是則

    みよしの やま白雪しらゆき つもるらし
    古里ふるさとさむく りまさるなり

    古今和歌集―巻六、三二五(冬歌)

    坂上是則

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  •   

    藤原元真

    夏草なつくさは しげりにけりな たまぼこの
    道行みちゆひとも むすぶばかりに

    新古今和歌集―巻三、一八八(夏歌)

    藤原元真

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  • 女流

    三条院女蔵人左近

    岩橋いわばしの よるちぎりも えぬべし
    くるわびしき 葛木かづらきかみ

    拾遺和歌集―巻十八、一二〇一(雑賀)

    三条院女蔵人左近

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  •   

    藤原仲文

    有明ありあけの つきひかりを つほどに
    のいたく ふけにけるかな

    拾遺和歌集―巻八、四三六(雑上)

    藤原仲文

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  • 百人一首

    大中臣能宣朝臣

    とせまで かぎれるまつも 今日けふよりは
    きみかれて 万代よろずよ

    拾遺和歌集―巻一、二四(春)

    大中臣能宣朝臣

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  • 百人一首

    壬生忠見

    こいすてふ わがなはまたき たちにけり
    人知ひとしれずこそ おもひそめしか

    拾遺和歌集―巻十一、六二一(恋一)

    壬生忠見

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  • 百人一首

    平 兼盛

    れてゆく あき形見かたみに もの
    元結もとゆひの しもにぞありける

    拾遺和歌集―巻三、二一四(秋)

    平 兼盛

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  • 女流

    中務

    秋風あきかぜの くにつけても とはぬかな
    をぎならば おとはしてまし

    後撰和歌集―巻十二、八四六(恋四)

    中務

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