ソトオリヒメ桜
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ソトオリヒメ桜
花は一重の大輪で、染井吉野よりも濃い淡紅色。
花色、花形とも優れているため、
作出した竹中要博士(故人)が、記紀伝承の女性で、
その美しさが衣を通して輝くといわれた衣通姫の名を
桜につけました。
国立遺伝子学研究所の細胞遺伝部長を長く勤められた
竹中博士は、染井吉野の起源を探索するため、
日本全国から250種を超える桜の品種を収集して、
細胞遺伝子学の研究素材とされました。
それらの桜は60年を経てなお、
静岡県三島の遺伝研の構内で毎年花をつけています。
ソトオリヒメ桜は伊豆諸島の大島で博士が収集し、
種からの実生、選抜したもので、
島に原生していたオオシマザクラと
人間が公園に植えた染井吉野が自然に交わったものと
考えられています。
玉津島神社の祭神は衣通姫です。
玉津島神社のソトオリヒメ桜は、
遺伝研の竹中博士の桜から接ぎ穂をいただき、
育成したものです。
花の満開時に早くも黄緑の若葉が出てくるのが特徴です。