- 和歌の浦思い掛けないコロナ禍で幸(こう)に纏(まつ)わる災(わざわ)いならず
- 平田善治
- 望(もち)の宵旅(よいたび)の途中に行き合わせ月を愛でにしアステカ神殿
- 北東強
- 名草山に出(いで)し月こそ日の本の何処よりもなお映えて麗し
- 堀畑登
- その保母が好きと語りし三日月を今宵(こよい)見つけて見惚れる幼(おさな)
- 真國ひろみ
- 盃(さかづき)に姿を移す月となりそっと添いたいマスクの長月
- 宮地浩美
- 「月々に月見る月は・・・」とうたう声山の端に輝る望月仰ぐ
- 山田則子
- 月のようピンポン菊はまんまるだ満月の夜の和歌浦思う
- 茶畑重明
- 梛(なぎ)の木の隙(ひま)よりみゆる金色(こんじき)の思ひ出したり祖母と見し月
- 平田美鈴
- 秋麗(あきうらら)はなみづきの実色を増し種(しゅ)から植ゑしは同志の夫
- 平田美鈴
- 金色のたわわに実る稲群(いなむら)に名月照らす明日は刈り入れ
- 遠北喜美代
お心こもるお歌をおよせいただき、誠にありがとうございました。
お寄せいただいたお歌は、神社境内に掲示させていただいております。
お立ち寄りの際はぜひご覧くださいませ。
